
コースの目的
高度な知識とテクニックを必要とする減圧ダイビング。
通常のダイビング器材やノウハウでは安全とはいえません。
このコースでは通常のダイビングではタブーとされている減圧手順を本格的にマスターするテクニカルダイビングコースです。
テクニカルダイビングの器材とノウハウを使用することで、安全に水深45mまでの減圧潜水を可能にします。
ストレス下でも確実に器材を扱い、可能性のあるトラブルに冷静に対応するトレーニングが含まれます。
達成できること
- テクニカルダイビングの減圧ダイビングの理論、方法、その活用法を理解できるようになる。
- 水深45mまでの減圧潜水を安全に立案することができるようになる。
- ストレス下でも確実に器材を扱い、可能性のあるトラブルに冷静に対応することができるようになる。
- 安全停止やコンピューターが減圧を指示した時など、安全ノウハウや停止中のトラブルに対する緊急時のテクニックをマスターできるようになる。
受講の条件
アドバンスドナイトロックスダイバー マスターダイバー1以上
講習と所要時間
学科講習8時間+プール講習8時間+海洋実習2日間 =合計4日間
【学科】8時間
1)物理学
A:圧力復習
2)生理学
A:バブル形成のメカニズム
B:減圧に使用する高酸素ミックスの利点
C:ナコーシス
D:窒素の吸収と排出
E:二酸化炭素中毒
F:浮上/潜降速度
G:高体温症
H:低体温症
3)減圧の選択肢(エア・ナイトロックス・酸素)
4)器材に関する考察
A:タンクのオペレーション
B:ステージボトルのオプション
D:レギュレーターのオプション
E:ハーネス・BCのオプション
F:コンピューター/水深計/ボトムタイマーのオプション
G:浮上とナビゲーションのリール
H:リフトバック/サーフェスマーカーブイ(SMB)
I :ダイビング及び減圧時のウエイト調整と浮力コントロール
J:バックアップ器材(マスク・カッティングディバイス)
K:ジョンライン
5)ダイブテーブルvsダイブコンピューター
A:多種のモデルの紹介と検討(ビュールマン・U.S.NAVY他)
B:コンピューターの正しい使い方(MIXの選択・酸素限界)
6)ダイブ計画
A:標準的オペレーション(ガスマネージメント・酸素限界・窒素限界)
B:緊急計画(減圧失敗・減圧症・器材のトラブル)
7)手順
A:ボトム・トラベル・減圧ガス(ノーマルオペレーション・トラブル時
分析とログ)
B:潜降(EN方法・潜降ライン等)
C:浮上(多種の速度・トリムと補正)
D:固定又はドリフト減圧の方法(アップライン・リールとSMBの利用
フリードリフト・ボートからの供給他)
【コンファインドウォーター(プール)8時間】【海洋実習2日】
●陸上ドリル
1)基本とハンドシグナルのデモ
2)減圧義務と仮想OH環境に適した器材の選択と準備
3)リフトバックの配置とガス交換手順の為のチーム間ドリル
4)ガスマッチング
5)使用されるガスミックスの適切な分析とラベリング
6)正しいダイブ前計画の提示
A:個人やチームのガス消費に基づいた限界(ガスマッチング)
B:正確な潜水と減圧
●ダイブ前ドリル
1)全てのダイビング前にはSTART(※)を使ってチェック
2)ストレスの分析とその低減
※)STARTとはSdrill、Teamの器材チェック、Air(ガスマッチング)、Route
(EN/EXと水中コースの確認)、Tables(深度、時間、ポイント、スケジュール)
●水中ドリル(コンファインドウォーターでの確認後海洋実習)
1)コミュニケーションを通し、バディ・チーム間で配慮の意思を示す
2)一定水深を維持して一定の時間泳ぐ(RMVの測定)
3)一定の水深・位置を保ちながらステージボトルの廃棄と回収の能力をデモする
4)ステージボトルの取り扱いと呼吸源の切り替えのデモを行う
5)一定の水深・位置を保ちながらバディ・チーム間におけるガスのシェアの能力をデモする(ボトムガスとデコガス)
6)完璧な中性浮力とトリムのデモを行う
7)完璧なコントロール浮上をデモする(6m/min、1m/min)
8)バックアップマスクの使用
9)フリーフローしている減圧タンク用レギュレーターへの対応
10)減圧ガスを無くした場合の臨時の減圧スケジュールを作る
11)中毒ダイバーを浮上させ、水面で30m以上の曳航した後、器材を除去する能力をデモする
12)一定水深で、呼吸と視界を無くした状態で水平に15m泳ぐ
13)潜水計画に則したダイビングを行う(段階減圧)
14)正しいガス管理をデモする
15)2回のダイブでリールとDAMを使った浮上と段階減圧をデモする
16)バルブシャットダウンドリル(水深40m以浅で行う)
17)不測の事態と問題解決
費用

【受講料】
6.0000円+税
(講習費、教材、登録費)
【実習費】
6.0000円+税
(プール講習8時間&海洋実習2日)
【割引】
※当店テック重器材購入者
10.000円+税割引
※初回受講生2名〜
20.000円+税割引
[含まれるもの]
4ビーチダイビング(Wタンク、12ℓEANタンクご用意できます)、施設使用料、入海料、
[含まれないもの]
宿泊費別途(7.000~) ボートダイビング費用(5.400~) ステージボトル&酸素レギュレーター(1日5.000×3日)
evis~実習地までの無料送迎、
ランチ、込み
注:evis会員様は往復送迎、海洋ランチ費用はサービスとなります。
必要器材
- 申請用写真2枚(縦4cm×横3cm証明写真)
- ダイブコンピュータ
- クローズドタイプSMB(フロート)
- スプール(24m以上)
- カッティングデバイス
- 水中ノート
- ダイビング器材一式
- Wタンク用器材 or サイドマウント器材一式
※当スクールで必要器材をご購入の方は、8時間のセルフプールトレーニング(無料)が行えますので、海洋実習までに器材操作もマスターできます。
講習スケジュールなど
学科8時間+プール8時間+海洋実習2日 =合計4日間
このコースでは、学科講習8時間を行い知識開発ののちに、evis本店ダイビングプールで行うコンファインドウォーター講習は、所要時間は8時間です。2日間で仕上げることもできますし、仕事帰りに夕方から少しずつ進めていくことも可能です。遠方の方は、evis名古屋クラブハウスに滞在してまとめて学科プール、続けて海洋実習まで連続四日間で行うことも可能です。
予定しているコースはホームページスケジュールにアップしておりますが、メールや電話でお問い合わせやリクエストもお気軽にどうぞ。
海洋実習は基本は日帰りツアーか1泊2日で行っていますが、さまざまなリクエストにお応えいたします。
担当インストラクターより一言
これまで一般的に行われることのなかった減圧ダイビングの正しい手順が身に付きます。ダブルタンクやサイドマウントでたくさんのガスを待ちこむので、ディープダイビング中の安心感は大きいです。無減圧ギリギリや浮上スピードの速いダイビングより、計画的な減圧ダイビングの方が安全性が高いともいえます。