TDIクローズドサーキットリブリーザーダイバーコース
TDIクローズドサーキットリブリーザーダイバーコースは、エアディルエントを使用し、最大深度30mまでの減圧停止不要限界内でCCRダイビングを行うための、機種別エントリーコースです。
CCRは、呼気から二酸化炭素を除去し、酸素を補いながら呼吸ガスを循環させるダイビング器材です。ガスを効率的に使用できる一方、酸素分圧、二酸化炭素、呼吸回路、セル、ソフノライム、ベイルアウトなど、オープンサーキットとは異なる管理が必要です。
evisでは20年以上にわたり、テクニカルダイビング教育とトレーニングに取り組んできました。このコースでは、自社ダイビングプールで基本操作と緊急時対応を繰り返し練習し、機種固有の操作を身につけてから海洋実習へ進みます。
evisで開催できる機種は次のとおりです。
- KISS Sidewinder
- AP Diving Inspiration
- SF2
使用するCCRごとに機種別認定となります。
達成できること
- CCRの作動原理を説明できる
- 使用するCCRを正しく組み立て、分解できる
- メーカーの手順に従ってソフノライムを取り扱える
- 陽圧・陰圧テストを実施できる
- 酸素セルの確認と検証ができる
- 酸素およびディルエントを分析できる
- プレダイブチェックとプレブリーズを実施できる
- 酸素分圧とCNSを管理できる
- 呼吸回路を維持しながら浮力とトリムを調整できる
- セットポイントを確認・管理できる
- 警告や異常を判断して対応できる
- ベイルアウトへ確実に切り替えられる
- CCRを使用したダイブプランを作成できる
- ダイビング後の洗浄、消毒、点検、保管ができる
認定後の範囲
TDIのスタンダード&プロシージャーで定められた達成条件を満たすと、次の範囲でダイビングできます。
- トレーニングを受けた機種のCCRを使用
- エアをディルエントとして使用
- 最大深度30m
- 減圧停止不要限界内
- トレーニングと同等の活動内容、環境、条件
- メーカーが定める使用範囲内
他のCCRを使用する場合は、その機種に対応したクロスオーバートレーニングが必要です。
受講の条件
- 18歳以上
- TDIナイトロックスダイバーまたは同等資格
- 海洋でのログダイブ20本以上
- ダイビングに適した健康状態であること
サイドマウントCCRを使用する場合は、次の条件も必要です。
- TDIサイドマウントダイバーまたは同等資格
- サイドマウントでのログダイブ10本以上
- メーカーが定める追加条件
CCRの機種変更を行うクロスオーバーの場合は、TDIのスタンダード&プロシージャーで定められたCCR経験が必要です。
講習と所要時間
初めてCCR認定を取得する場合は、最低5日間を基本とします。
- TDI教材による事前学習
- 学科講習
- 機種別器材ワークショップ
- evis自社ダイビングプールでの限定水域講習
- 海洋実習7ダイブ
- 海洋実習合計420分以上
- 筆記試験
受講者の経験、技術の習得状況、使用機種、海況などにより、日数やトレーニング回数が増える場合があります。
学習講習
- リブリーザーの歴史と進化
- オープンサーキット、SCR、CCRの違い
- CCRの構造と作動原理
- 使用する機種固有の構造
- 呼吸回路とカウンターラング
- 酸素セルと電子制御
- 酸素分圧とセットポイント
- 低酸素と高酸素
- 二酸化炭素の危険性
- ソフノライムの取扱い
- 呼吸抵抗
- 酸素およびディルエントの分析
- CNSと酸素曝露
- ガス消費量の計算
- ベイルアウトガスの計画
- ダイブコンピューター
- 減圧停止不要限界内のダイブ計画
- 組立てと分解
- 陽圧・陰圧テスト
- プレダイブチェック
- プレブリーズ
- 警告表示と異常時対応
- 呼吸回路への浸水
- ダイビング後の洗浄、消毒、保管
- TDIのスタンダード&プロシージャー
- メーカーが定める手順
プール講習
evis自社ダイビングプールで、最低60分の限定水域トレーニングを行います。
- CCRの装着と脱着
- 水面での事前確認
- 呼吸回路の維持
- 浮力とトリム
- 潜降と浮上
- マスク脱着
- マウスピースの取外しと再装着
- ベイルアウトバルブの操作
- オープンサーキットへのベイルアウト
- 酸素供給停止を想定した対応
- ディルエント供給停止を想定した対応
- セル異常を想定した対応
- 呼吸回路への浸水を想定した対応
- 手動による酸素分圧管理
- ユニットを外した状態での対応
- バディとのガス共有
- 意識のないCCRダイバーへの対応
- SMBの展開
- ダイビング終了後の手順
海洋実習
海洋実習は最低7ダイブ、合計420分以上行います。
- すべてのダイブを9~30mで実施
- 20mを超えるダイブを2回以上
- 27mを超えるダイブを1回以上
- 酸素分圧はメーカー推奨値または1.3を超えない
- 推奨されるCNS上限80%以内
- 減圧停止不要限界内で計画・実施
- 深度6mで3分以上の安全停止
- 機種固有のメーカー指定スキルを実施
各ダイブでは、組立て、点検、ガス分析、プレブリーズ、浮力・トリム、酸素分圧管理、セル検証、異常時対応、ベイルアウトなどを段階的に実践します。
主な課題
- 学科講習を修了する
- 筆記試験に合格する
- 限定水域講習を修了する
- 海洋実習7ダイブ・合計420分以上を修了する
- 適切なダイブ計画と判断ができる
- 機種固有のスキルを修了する
- TDIのスタンダード&プロシージャーで定められた達成条件を満たす
達成条件を満たすまで、追加トレーニングが必要になる場合があります。
必要器材・持ち物
- 認定を受ける機種のCCR
- 酸素シリンダー
- ディルエントシリンダー
- 十分な容量のベイルアウトシリンダー
- ベイルアウト用レギュレーター
- CCR対応ダイブコンピューター
- 酸素分析器
- マスク、フィン、保護スーツ
- BCDまたはハーネス
- 水中残圧計
- カッティングデバイス
- SMBおよびスプール
- スレートまたはウェットノート
- TDIおよびメーカーが指定する器材
レンタルを希望する場合は、対応できる機種と器材を事前に確認します。
担当インストラクターより一言
CCRでは、呼吸ができていることと、安全な呼吸ガスを吸えていることは同じではありません。低酸素、高酸素、二酸化炭素、セル異常、呼吸回路への浸水など、目に見えにくい問題を早期に発見し、適切に対応する能力が必要です。
evisでは、機器を操作するだけの講習ではなく、チェックリストを守る習慣、表示を継続して確認する意識、異常を認識する判断力、迷わずベイルアウトする行動力を重視します。
自社ダイビングプールを使用して、受講者が理解できるまで基本動作と緊急時対応を繰り返し、その技術を海洋で実践できるようにトレーニングします。
講習費用
| 講習費 | 231,000円 |
|---|---|
| 実習費 | 110,000円 |
| 教材/登録費 | 4,950円 |
| 申請料 | 6,600円 |
| 合計 | 352,550円 |
| その他の費用 | ソフノライム、酸素・ディルエント・ベイルアウトガス、CCRおよび器材レンタル料、施設使用料、交通費、宿泊費、追加トレーニング費は別途です。 |
【割引】
- 2名以上で同時受講の場合:33,000円割引
- evisでCCR本体を購入した場合:22,000円割引
- CCRクロスオーバー:条件確認後に個別見積り
※TDIのスタンダード&プロシージャーで定められた達成条件を満たすことで認定となります。
【次に進むコース】
減圧ダイビングへ進む場合は、TDIエアディルエントCCR減圧手順ダイバーコース、またはTDIヘリトロックスディルエントCCR減圧手順ダイバーコースへ進みます。
認定後も、同じ機種で継続的に潜り、操作、浮力、酸素分圧管理、緊急時対応を定着させることが重要です。