TDI減圧クローズドサーキットリブリーザーダイバーコース
TDI減圧クローズドサーキットリブリーザーダイバーコースは、エアまたはナイトロックスをディルエントとして使用し、最大深度40mまでの正式な減圧停止を伴うCCRダイビングを学ぶ機種別コースです。
このコースには、次の2つの参加経路があります。
- アドバンスナイトロックスと減圧手順の経験をもつオープンサーキットダイバーが、CCRダイビングを始める
- TDIクローズドサーキットリブリーザーダイバーが、減圧CCRダイビングへ進む
evisでは、自社ダイビングプールで機種固有の操作、浮力、酸素分圧管理、ベイルアウト、緊急時対応を繰り返し練習してから海洋実習へ進みます。
evisで開催できる機種は次のとおりです。
- KISS Sidewinder
- AP Diving Inspiration
- SF2
使用するCCRごとの機種別認定となります。
達成できること
- 最大深度40mまでの減圧CCRダイビングを計画できる
- エアまたはナイトロックスをディルエントとして使用できる
- 酸素分圧とCNSを管理できる
- 減圧計画とグラディエントファクターを設定できる
- スクラバーの持続時間を管理できる
- 酸素、ディルエント、ベイルアウトガスを計画できる
- CCRの組立て、点検、分解を実施できる
- 陽圧・陰圧テストを実施できる
- 酸素セルを確認・検証できる
- 呼吸回路を維持しながら浮力とトリムを管理できる
- ベイルアウトシリンダーを扱える
- 異常時にオープンサーキットへベイルアウトできる
- ベイルアウト後の減圧停止を実施できる
- CCRダイバーのレスキューを実施できる
- チームで減圧CCRダイビングを行える
認定後の範囲
TDIのスタンダード&プロシージャーで定められた達成条件を満たすと、次の範囲でダイビングできます。
- トレーニングを受けた機種のCCRを使用
- エアまたはナイトロックスをディルエントとして使用
- 最大深度40m
- 正式な減圧停止を伴うCCRダイビング
- トレーニングと同等の活動内容、環境、条件
- メーカーが定める使用範囲内
他のCCRを使用する場合は、その機種に対応したクロスオーバートレーニングが必要です。
受講の条件
オープンサーキットのテクニカルダイバーから参加する場合
- 18歳以上
- ログダイブ50本以上
- TDIアドバンスナイトロックスダイバーまたは同等資格
- TDI減圧手順ダイバーまたは同等資格
- 深度30m以深で行ったステージ減圧ダイビングのログ5本以上
TDIクローズドサーキットリブリーザーダイバーから進級する場合
- 18歳以上
- TDIクローズドサーキットリブリーザーダイバーまたは同等資格
- 使用する機種で30時間以上
- 使用する機種で30ダイブ以上
- 6か月以上のCCRダイビング経験
サイドマウントCCRを使用する場合
- TDIサイドマウントダイバーまたは同等資格
- サイドマウントでのログダイブ10本以上
- メーカーが定める追加条件
参加前にログ、保有資格、使用するCCR、健康状態を確認します。
講習と所要時間
- 学科講習:最低6時間
- 機種別器材ワークショップ
- evis自社ダイビングプール:最低60分
- 海洋実習:最低7ダイブ
- 海洋実習時間:合計420分以上
- 最大深度40m
- 筆記試験
水中セッションは1日3回までとし、減圧停止が必要となるダイビングは1日2回までとします。
受講者の経験、技術の習得状況、使用機種、海況などにより、追加トレーニングが必要になる場合があります。
学習講習
- リブリーザーの歴史と進化
- オープンサーキット、SCR、CCRの比較
- 使用するCCRの構造と作動原理
- ユニットの組立てと分解
- 呼吸回路とカウンターラング
- スクラバーとソフノライム
- 呼吸回路の洗浄と消毒
- ベイルアウトバルブとADV
- 最適なループボリューム
- 低酸素、高酸素、酸素中毒
- 窒素の吸収
- 二酸化炭素と高炭酸症
- ガス密度と呼吸抵抗
- 酸素セルの管理
- 電子機器とキャリブレーション
- 酸素分圧とセットポイント
- CNSとOTU
- コンスタントPPO₂減圧理論
- ダイブコンピューター
- グラディエントファクター
- スクラバー持続時間
- 酸素・窒素曝露の制限
- ベイルアウトガスの計算
- 減圧計画
- オープンサーキットとCCRの混合チーム
- 緊急時対応
- チェックリストとバディチェック
- TDIのスタンダード&プロシージャー
- メーカーが定める機種固有の手順
プール講習
evis自社ダイビングプールで、最低60分の限定水域トレーニングを行います。
- CCRの組立てと装着
- プレダイブチェック
- 陽圧・陰圧テスト
- プレブリーズ
- 潜降と浮上
- 呼吸回路の維持
- 浮力とトリム
- 90秒以上のホバリング
- マスク脱着
- マウスピース操作
- ガス供給停止への対応
- ホース破損への対応
- 呼吸回路への浸水
- 二酸化炭素ブレイクスルー
- 低酸素・高酸素への対応
- 電子機器・バッテリー故障への対応
- セミクローズドモード
- ベイルアウト
- ベイルアウトシリンダーの脱着
- バディとのガス共有
- 意識のないCCRダイバーへの対応
- 水面でのBCDのオーラルインフレーション
- SMBの展開
海洋実習
海洋実習は最低7ダイブ、合計420分以上行います。
- 海洋実習の深度:9~40m
- 20mを超えるダイブ:2回以上
- 30mを超えるダイブ:2回以上
- 深度は日ごとに段階的に深くする
- 1ダイブの最大減圧義務:CCRから呼吸している状態で10分以内
- 酸素分圧はメーカー推奨値または1.3を超えない
- 推奨されるCNS上限80%以内
- 深度6mで3分以上の安全停止
- 機種固有のメーカー指定スキルを実施
各ダイブでは、次の内容を段階的に実践します。
- ユニットの組立てと点検
- 酸素・ディルエントの分析
- ダイブプランと減圧計画
- プレブリーズ
- バブルチェック
- 酸素分圧とセットポイントの管理
- セル検証
- 浮力、トリム、深度の維持
- ベイルアウトシリンダーの脱着
- ガスロスやフリーフローへの対応
- SMBの展開
- オープンサーキットへのベイルアウト
- ベイルアウト後の減圧停止
- ダイビング後の洗浄、消毒、保管
主な課題
- 学科講習を修了する
- 筆記試験で80%以上を取得する
- 誤答内容を理解できるまで復習する
- 限定水域講習を修了する
- 海洋実習7ダイブ・合計420分以上を修了する
- 適切な減圧計画とベイルアウト計画を作成できる
- 機種固有のスキルを修了する
- 安全で的確な判断力を示す
- TDIのスタンダード&プロシージャーで定められた達成条件を満たす
達成条件を満たすまで、追加トレーニングが必要になる場合があります。
認定後6か月を超えてCCRダイビングを行わなかった場合は、リフレッシャートレーニングが必要です。
必要器材・持ち物
- 認定を受ける機種のCCR
- 酸素シリンダー
- ディルエントシリンダー
- 最低5.7L以上のベイルアウトシリンダー
- ベイルアウト用レギュレーター
- CCR対応ダイブコンピューター
- ベイルアウト用バックアップコンピューター
- 酸素分析器
- マスク、フィン、保護スーツ
- BCDまたはハーネス
- カッティングデバイス
- スレートまたはウェットノート
- 50m以上のリール
- SMBまたはリフトバッグ
- バックアップSMB
- TDIおよびメーカーが指定する器材
コースの全行程を通して、同じ機種のCCRを使用します。
担当インストラクターより一言
減圧CCRダイビングでは、CCRが正常に作動している場合だけでなく、故障や異常によってオープンサーキットへ切り替えた場合にも、安全に浮上できる計画が必要です。
evisでは、減圧時間を計算するだけでなく、酸素分圧、スクラバー、セル、ガス密度、ベイルアウトガスを総合的に管理し、異常時にもチームで対応できる能力を育てます。
自社ダイビングプールで基本操作と緊急時対応を繰り返し、海洋実習では段階的に深度と減圧義務を増やします。チェックリストを守る習慣と、迷わずベイルアウトを選択できる判断力を重視します。
講習費用
| 講習費 | 60,000円 |
|---|---|
| 実習費 | 147,000円 |
| 申請料 | 6,600円 |
| 合計 | 213,600円 |
| その他の費用 | 食事代、宿泊費、ボートダイビング代、CCRおよび個人器材のレンタル料、ソフノライム、追加トレーニング費、上記の実習費に含まれないガスや施設費は別途です。 |
実習費には、7回のビーチダイビング、酸素・空気の充填、施設使用料、入海料、evisから実習地までの送迎、ベイルアウト/減圧用シリンダーが含まれます。
※TDIのスタンダード&プロシージャーで定められた達成条件を満たすことで認定となります。
【次に進むコース】
さらにヘリウムを含むディルエントを使用して、深度と減圧範囲を広げる場合は、TDIヘリトロックスディルエントCCR減圧手順ダイバーコース、またはTDIミックスガスCCRダイバーコースへ進みます。