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インタビュー

Interview

沈船探検を目指してテクニカルダイビングを始めた有泉千晶さん


沈船の内部探検のためのテクニックやノウハウを学ぶ
TDIアドバンスド・レック・ダイバーコースをスービックにて開催しています。

今回は、このコースをひとつの目標として、
トレーニングに励んできた3名のダイバーさんをクローズアップして、
テクニカルダイビングにおける沈船ダイビングについてこれまでの経緯、
実際に参加してみてどうだったのかお聞きしてみたいと思います。


加藤大典

有泉さんがダイビングをはじめたきっかけから、テクニカルをはじめるまでの経緯を教えてください。

有泉さん

私は、20年前、社会人になって友達に誘われてダイビングをリゾートで取得しました。しばらくはリゾートダイバーでした。

その後、地元でも潜るようになり、ドライスーツも持って、一年通して潜るようになりました。

もちろんリゾートも定期的に潜っていて、いまから3年前にずっと行きたかったチュークにいきました。ミクロネシアのチュークは沈船ダイビングがとても盛んなんです。私はこれにはまりまして、合計で3回チュークにいきました。

3回目に行ったときにチュークの現地サービス、トレジャーズの横田さんやうみちゃんたちガイドさんたちが、サイドマウントを始めていまして強く関心を持ちました。

そこで横田さんたちにどうやって始めたのか聞くと、名古屋にTDIインストラクタートレーナーがいて、ここまで教えに来てもらったんだとのこと。

私の住んでいるところからはちょっと離れているので、すこし悩みましたが、相談した友達の後押しもあり、
名古屋でテクニカルダイビングをはじめることを決意しました。

加藤大典

これまで長くダイビングをやってきて、そして始めたテクニカルダイビングはどうでしたか?

有泉さん

私ははじめ、テクニカルダイビングとは、レクリエーションのスペシャリティコースを受ける程度の難易度だと思っていました。
しかし始めて見るとその難しいことにカルチャーショックでした。
いいまで漫然と潜ってきたんだなーと思ったのがテクニカルダイビングで、イントロテックダイバーコースを最初に受講しましたが、ホリゾンタルトリムとかリダンダンシーとか初めて聞く言葉やフィンキックの種類とか、
本当に新鮮でした。よってテクニカルをはじめる時は、また一からダイビングを始めるつもりではじめました。
なかには難しいこともありましたが、それをひとつひとつクリアしていくのがすごく楽しいですね。

加藤大典

有泉さんは、いつごろテクニカルをスタートして、どんなコースを受講して、このアドバンスレックダイバーコースに進みましたか?

有泉さん

2018年4月からイントロテックとアドバンスドナイトロックスをスタート。
6月からサイドマウントダイバーコースと減圧手順ダイバーコースをはじめ、8月に取得しました。
そしてオーバーヘッド系の入門コース カバーンダイバーコースを9月ごろからスタートし、エクステンディッドレンジダイバーコースを10月ごろスタートしました。
そして秋から春まで、プールや海でトレーニングを重ね、今年2019年の5月にアドバンスドレックダイバーコースに参加しました。

加藤大典

すごい一年でしたね!!
なにがすごいかというとただ勢いでとっただけでなく、ひとつひとつスキルを完成させ、着実に次のコースに向けてトレーニングを重ねてきたことは本当に素晴らしいですね。
こんなふうに続けられたのはなぜですか?

有泉さん

そうですね。頑張ってこれたのは、行きたいところが明確で、戦艦長門やチュークの沈船群にきちんとしたペネトレ(内部侵入)したいというのがあったからですが、アドバンスドナイトロックスから一緒にトレーニングしてきた仲間が、同じペースで同じコースを受講してくれたので、いろいろ相談して、練習したり、悩みを話し合ったり、夢を語り合ったり(笑)
そういう仲間がいてくれたことで、途中で挫折せず、やりきることができました。

加藤大典

今回、初日と2日目、エルキャピタンとLSTに潜りましたが、いかがでしたか?

有泉さん

やっぱ沈船っていいなと思いました♥
沈船の中から人工物の間から差し込む光が幻想的であり廃墟感がいいですね。
エルキャピタンの中はとても広くて、この場所がどこかなーと想像してワクワクしました。
LSTの中は暗くて狭くて通りずらいところもありましたが、それを通り抜けるアドベンチャー感がよかったです。


加藤大典

それでは、3日目にはニューヨークそして最終日もトレーニングでエルキャピタンに入りましたが、いかがでしたか?

有泉さん

どちらもそうですが、いままで学んできたことがいかに重要かが分かりました。
テックの基本的な考え方とか、トリムやストリームラインやフィンワークなど、実際のレックサイトに入ってみてまだまだだなと実感しました。極めないと! 極めたらもっと楽しくなるだろうなと!

そして今回の目標のニューヨークは、本当にせまい!
それでもいままでだったら、絶対に通れないようなところを、通れるようになったのは楽しかったです。
テックの講習受けるまではレックの中でラインをはるという方法を知らなかったことを考えると世界が広がりました。

加藤大典

では今後の目標や夢を教えてください。

有泉さん

最終目標は長門! 日本でも、熱海、陸奥。海外ならチューク、パラオなどいろんな沈船に潜りたいです。

加藤大典

では、テクニカルに興味や始めて見たいと思っている女性に対してなにかコメントお願いします。

有泉さん

私も始めるにあたってすごく悩みましたし、テクニカルのいろんな器材をそろえることにも躊躇しました。
私は今思うと、その躊躇する時間がもったいなかったなーと。
私は、チュークに始めていったときからテクニカルをやりたかったのですが、3年悩んでスタートしました。もっと早く始めることもできたなと。
ぜひやりたい気持ちがある人は、とりあえず、テクニカルの入門コースからでも始めることをお勧めします。
今回、スービックに行ってみて、現地では、アジア系のたくさんの女性が、テクニカルダイビングしていて、びっくりしました。ぜひ日本の女性ももっとたくさん始める人が増えたらいいなと改めて思いました。

加藤大典

有泉さん ありがとうございました。ますますテクニカルを極めてレックもいいですが、興味のあるセノーテにもいつか挑戦しましょうね。

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