TDIアドバンスレックダイバーコース
TDIアドバンスレックダイバーコースは、沈船内部へ進入するための高度な知識、器材、ラインワーク、チーム手順、緊急時対応を学ぶコースです。沈船内部は直接水面へ浮上できず、鋭利な構造物、絡まり、崩落、視界喪失、迷路状の船内、ガス喪失など、ケイブとは異なる危険があります。evisでは、自社ダイビングプールで手順を繰り返し練習してから、国内外の適切な沈船で6回のトレーニングダイブを行い、安全に計画・進入・退出できる判断力とチームスキルを育てます。
達成できること
- 沈船の構造、状態、歴史、進入可能な範囲を調査し、適切なダイブプランを立てられるようになります。
- 沈船外部から水面側まで連続するペネトレーションラインを設置・回収できます。
- 安定した浮力とトリムを保ち、シルトや船内構造物への接触を抑えて移動できるようになります。
- 視界喪失、ロストライン、ロストバディ、ガス喪失、絡まり、ライト故障などにチームで対応する力を身につけます。
- 必要に応じてSMB/リフトバッグを使用し、浮上と段階的減圧を管理します。
- 最大深度55mまで。ただし、実際の深度、使用ガス、減圧は受講生の保有資格、経験、能力の範囲を超えません。
受講の条件
- 18歳以上
- SDIアドバンスアドベンチャーダイバー、または同等資格
- SDIレックダイバー、TDIカバーンダイバー、または同等資格
- ログ記録された50ダイブ以上
- 減圧を伴うトレーニングを行う場合は、TDI減圧手順ダイバーまたは同等資格など、計画に必要な認定が必要です
参加前に、資格、経験、器材構成、浮力・トリム・推進スキル、最近のダイビング状況を確認します。
講習と所要時間
- 学科講習:6時間
- evis自社ダイビングプール:8時間
- 沈船環境でのトレーニング:6ダイブ
学科では、沈船の調査、潜水計画、器材、ライン、ガス、減圧、緊急時対応を学びます。プールでは、船内進入を想定したラインワーク、ガス共有、視界喪失、ロストライン、ロストバディ、絡まりへの対応を繰り返し練習します。開催日数と開催地は、沈船の条件、海況、受講生の経験、トレーニングの進行状況に応じて決定します。
学習講習
- アドバンスレックダイビングの範囲と制限
- 沈船の歴史、構造、状態、位置、地域ルールの調査
- 進入経路、退出経路、深度、ガス、減圧を含む潜水計画
- デュアルシリンダー、レギュレーター、ライト、リール、カッティングデバイスなどの器材構成
- ペネトレーションラインの種類、設置、追従、回収
- ハンドシグナル、ライトシグナル、タッチコンタクト
- 浮力、トリム、船内を乱さない推進方法
- 絡まり、閉じ込め、視界喪失、ロストライン、ロストバディへの対応
- ガス喪失、器材故障、減圧ガス喪失などの緊急時計画
- SMB/リフトバッグを使用した浮上と段階的減圧
- 緊急連絡、救急用酸素、再圧チャンバーを含む支援計画
- 事故分析と、事故を防ぐための判断
プール講習
【ランドドリル】 1. ペネトレーションラインの設置、追従、回収 2. セーフティリールを使用したロストライン手順 3. セーフティリールを使用したロストバディ手順 4. タッチコンタクトによるコミュニケーション 5. 使用するすべてのガスの分析、表示、記録 6. 個人とチームのガス消費量に基づく潜水計画
【プレダイブ/ウォータードリル】 1. STARTを使用したダイブ前チェック 2. 器材点検、ガスマッチング、バブルチェック 3. 安定した浮力、トリム、適切な推進方法 4. ラインをたどりながらのガス共有 5. 視界を失った状態でのガス共有と退出 6. ロストライン、ロストバディ、ライト故障への対応 7. ラインへの絡まりとカッティングデバイスの使用 8. バルブシャットダウンとバックアップ器材への切り替え 9. SMB/リフトバッグの展開
海洋実習
国内外の適切な沈船で6回のトレーニングダイブを行います。
- 沈船の調査、位置確認、外部観察、進入可能性の評価
- 深度、ガス、減圧、進入距離、緊急時対応を含むダイブプラン
- 沈船外部から水面側まで連続するペネトレーションラインの設置と回収
- 安定した浮力、トリム、船内環境を乱さない推進方法
- 通常時と視界喪失時のライン追従
- 制限された環境内でのガス共有と退出
- ロストライン、ロストバディ、絡まり、ライト故障への対応
- マスク、レギュレーター、バルブなどの器材トラブルへの対応
- 減圧を行う場合のガス切り替え、SMB/リフトバッグ、段階的減圧
- 状況の変化に応じた進入中止と退出判断
最大深度は55mですが、受講生の保有資格、経験、使用ガス、環境条件を超えない範囲で実施します。
主な課題
- 沈船の状態を評価し、安全な進入・退出計画を立てる
- 水面側まで連続するペネトレーションラインを維持する
- 安定した浮力とトリムを保ち、船内への接触やシルトの発生を抑える
- ガス共有、視界喪失、ライト故障、ロストライン、ロストバディに対応する
- 絡まりや閉じ込めの危険を認識し、適切に回避・対処する
- 減圧を実施する場合は、保有資格と計画に従って管理する
- 状況が計画や認定範囲を超える前に、進入を中止して退出する
必要器材・持ち物
- 計画するダイビングとガス消費量に適したデュアルシリンダー
- 独立したファーストステージとセカンドステージを備えたレギュレーター2系統
- 残圧計と、約2mのロングホースを備えたセカンドステージ
- 必要に応じたステージ/減圧シリンダーとレギュレーター
- 沈船進入に適したBC/ハーネスとウエイトシステム
- 環境に適した保護スーツ、マスク、バックアップマスク、フィン
- ラインカッティングデバイス2個
- プライマリーライト1本、バックアップライト2本
- ペネトレーション用プライマリーリールとセーフティリール
- SMBまたはリフトバッグと、計画最大深度に適したリール
- ダイブコンピューター、バックアップの深度・時間計測器
- 水中スレートまたは水中ノート
- 必要に応じたコンパス、水面シグナル、ジョンラインなど
すべての呼吸ガスは分析し、TDIのスタンダード&プロシージャーに従って内容を表示します。
担当インストラクターより一言
沈船内部には、歴史を目の前で感じられる大きな魅力があります。一方で、鋭利な構造物、絡まり、崩落、視界喪失など、ケイブとは異なる危険があります。evisでは、自社プールで手順を確実に整え、実際の沈船では、船内へ入る技術だけでなく、入らない判断、途中で引き返す判断、チーム全員で安全に退出する力を育てます。
講習費用
| 講習費 | 133,100円 |
|---|---|
| 実習費 | 52,360円 |
| 教材/登録費 | 4,950円 |
| 申請料 | 6,600円 |
| 合計 | 197,010円 |
| その他の費用 | 食事代、宿泊費、交通費、施設使用料、ボートダイビング費用、ガス代などは、開催地と必要内容に応じて別途ご案内します。酸素対応レギュレーターレンタルはコース中1セット5,500円、減圧シリンダー充填済みレンタルはコース中1セット5,500円です。 |
※2名以上で参加する場合は、1名あたり合計金額から20,000円割引します。
※実習費には、evis自社ダイビングプール使用料、講習で使用するシリンダー8本、施設使用料、入海料が含まれます。
※TDIのスタンダード&プロシージャーで定められた達成条件を満たすことで認定となります。追加トレーニングが必要な場合は、内容と費用をご案内します。
コース参加者の声