TDIフルケイブダイバーコース
TDIフルケイブダイバーコースは、TDIケイブダイバー育成の第3段階です。TDIカバーン、TDIイントロケイブで身につけたスキルを発展させ、複数のガイドライン、ジャンプ、ギャップ、ラインマーカーを使用した複雑なナビゲーションと、より高度なケイブダイビング計画を学びます。evisでは、技術だけでなく、ガス、減圧、環境、チーム、退出経路を総合的に判断し、認定範囲のケイブダイビングを自立して計画・実行できる力を育てます。
達成できること
認定後は、TDIのスタンダード&プロシージャーで定められた次の条件を守り、フルケイブダイビングを行うことができます。
- 使用可能なガスの3分の1を進入限界とする
- 最大深度40m
- 水面側まで連続したガイドラインを維持する
- ケイブダイビングに適した器材構成を使用する
- ジャンプ、ギャップ、複数ルート、ラインマーカーを用いたナビゲーション
- 計画と認定範囲に応じた安全停止または減圧停止
- オーバーヘッド環境内で生命維持装置を取り外さない
深度、使用ガス、減圧は、ダイバーが保有する他の認定資格と経験の範囲を超えることはできません。
受講の条件
- 18歳以上
- TDIイントロケイブダイバー、または同等資格
- 減圧ダイビングを実施する場合は、TDI減圧手順ダイバーまたは同等資格が必要です。TDI減圧手順ダイバーコースとの並行受講も可能です
参加前に、資格、経験、器材構成、浮力・トリム・推進スキル、ラインワーク、最近のケイブダイビング状況を確認します。
講習と所要時間
- 学科講習:8時間
- evis自社ダイビングプール:6時間
- ケイブ環境でのトレーニング:8ダイブ
- 3か所以上の異なるケイブ環境で実施
- 合計ボトムタイム:240分以上
3か所のうち1か所以上は、カバーンまたはイントロケイブのトレーニングで使用していない場所で実施します。開催日数、開催地、スケジュールは、環境条件、受講生の経験、トレーニングの進行状況に応じて決定します。
学習講習
- フルケイブダイビングの範囲と制限
- 異なる容量のシリンダーを含むガスマッチングと3分の1のガスルール
- ケイブ環境に適した器材構成
- ハンドシグナル、ライトシグナル、タッチコンタクト
- 浮力、トリム、ラインを乱さない推進方法
- プライマリーリール、セーフティリール、ジャンプ/ギャップリール
- 方向を示すマーカーと方向を示さないマーカー
- 複数ルート、ジャンプ、ギャップを含むナビゲーション
- ストレスの認識と管理
- 視界喪失、ガス喪失、器材故障への対応
- ロストラインとロストダイバーの手順
- 減圧理論とケイブダイビングへの応用
- 地質、地域の利用条件、環境保護、ケイブダイビングのマナー
- 事故分析と緊急時計画
プール講習
【ランドドリル】 1. プライマリーライン、ジャンプ、ギャップの設置と回収 2. ガイドラインとラインマーカーの正しい使用 3. セーフティリールを使用したロストライン手順 4. セーフティリールを使用したロストダイバー手順 5. 複数ルートのナビゲーション計画
【Sドリル/ウォータードリル】 1. ダイブ前計画、器材点検、ガスマッチング 2. バブルチェックとチームチェック 3. 安定した浮力、トリム、適切な推進方法 4. ラインをたどりながらのガス共有 5. 視界を失った状態でのガス共有と退出 6. ライト、マスク、レギュレーターなどのトラブル対応 7. ロストラインとロストダイバーへの対応 8. ジャンプ/ギャップリールとラインマーカーの使用 9. ストレスの認識とコントロール
海洋実習
3か所以上の異なるケイブ環境で、8回のトレーニングダイブと合計240分以上のボトムタイムを実施します。
- ダイブプラン、ガス計画、ターンプレッシャーの管理
- 水面側まで連続するガイドラインの維持
- 複数ルート、ジャンプ、ギャップを含むナビゲーション
- 方向を示すマーカーと方向を示さないマーカーの使用
- 安定した浮力、トリム、環境を傷つけにくい推進方法
- 通常時と視界喪失時のライン追従
- ラインをたどりながらのガス共有
- ライト故障、ロストライン、ロストダイバーへの対応
- 減圧を実施する場合の減圧シリンダーと退出計画
- 状況の変化に応じたダイビング中止と退出判断
トレーニングダイブは、受講生の認定資格、経験、使用ガス、環境条件を超えない範囲で実施します。
主な課題
- 3分の1のガスルールに基づいて計画・進入・退出する
- 連続したガイドラインを維持する
- ジャンプ、ギャップ、複数ルートを正確にナビゲーションする
- 安定した浮力とトリムを保ち、環境への影響を抑える
- ガス共有、視界喪失、ライト故障、ロストライン、ロストダイバーに対応する
- 減圧を実施する場合は、保有資格と計画に従って安全に管理する
- 状況が計画や認定範囲を超える前に、適切にダイビングを中止する
必要器材・持ち物
- 計画するダイビングとガス消費量に適したデュアルシリンダー
- 独立したファーストステージとセカンドステージを備えたレギュレーター2系統
- 残圧計と、約2mのロングホースを備えたセカンドステージ
- ケイブ環境に適したBC/ハーネスとウエイトシステム
- 環境に適した保護スーツ、マスク、フィン
- ラインカッティングデバイス2個
- プライマリーライト1本、バックアップライト2本
- 37m以上のラインを備えたセーフティリール
- 計画するダイビングに適したプライマリーケイブリール
- 15m以上のラインを備えたジャンプ/ギャップリール
- ラインアロー3個、方向を示さないマーカー1個以上
- ダイブコンピューター、または深度と時間を確認できる計器
- バックアップのダイブコンピューターまたはダイブテーブル
- 水中スレートまたは水中ノート
- 減圧を計画する場合は、計画に適した減圧シリンダーとレギュレーター
器材構成は、TDIのスタンダード&プロシージャー、開催環境、潜水計画に基づいて事前に確認します。
担当インストラクターより一言
フルケイブでは、単一のラインをたどるだけでなく、ジャンプ、ギャップ、複数ルートを使ってケイブを立体的に捉える力が必要になります。evisでは、国内外の異なるケイブ環境で経験を重ね、計画、ガス、ナビゲーション、チーム、緊急時対応を総合的に判断できるダイバーを育てます。認定はゴールではなく、安全に探検を続けるための新しい出発点です。
コースコンセプト
- 本場テクニカルゲレンデで通用するテクニカルダイバーを育成します。
- 基礎技術や考え方をきめ細かく伝え、土台作りを大切に行います。
- 不測の事態に備え、自身で気づき考える力を高めます。
注意事項
テクニカルダイバーのCカード自体があなたの能力の代わりにはなりません。テクニカルダイビング環境では、バランスのとれた能力開発がとても大切です。スキルや知識、肉体面も大切ですし、テクニカルダイビングを行うマインドもとても大切な能力です。これらの能力には個人差があり、ある特定の能力部分で、補習やトレーニングが必要になることもあります。探検の世界へは自分のレベルにあった範囲を把握し慎重に楽しむものです。テクニカルのCカードは土台となる能力が問題にならないレベルまでクリアできて認定となります。
一般ダイバーが誤って洞窟内に立ち入らないように、ケイブダイビングポイントには、このようなインパクトのある看板が設置されている。イントロケイブダイバー以上がこの先に進むことができる。
講習費用
| 講習費 | 66,000円 |
|---|---|
| 実習費 | 147,400円 |
| 教材/登録費 | 0円 |
| 申請料 | 6,600円 |
| 合計 | 220,000円 |
| その他の費用 | 食事代、宿泊費、交通費、施設使用料、ボートダイビング費用、器材レンタル料、ガス代、インストラクターの渡航・海洋経費などは、開催地と必要内容に応じて別途ご案内します。オーバーヘッド環境ダイバーマニュアルをお持ちでない場合は、教材費4,950円が必要です。 |
※2名以上で参加する場合は、1名あたり合計金額から22,000円割引します。
※TDIのスタンダード&プロシージャーで定められた達成条件を満たすことで認定となります。追加トレーニングが必要な場合は、内容と費用をご案内します。