西伊豆 大瀬崎 TDIサイドマウントダイバー&インストラクターコース
テクニカルダイビングコース
今週末は大瀬崎でサイドマウントの実習でした。
プールや学科は2週間前に開催し、しっかりトレーニングをしてもらっての実習となりました。
今回は、洞窟探検を目指してるMさん 普段のファンダイブでサイドマウントリブリーザーで潜りたいAさん evis非常勤インストラクターのゆーじ君 そしてテクニカルリフレッシュトレーニングでSさんも便乗、そしてサイドマウントインストラクターコース受講中の栃木のダイビングショップ ラズリの人見さんも参加しました。
2日間で、それぞれの目標も向けてトレーニング内容をアレンジしました。フレキシブルにトレーニング内容をインストラクターにある程度の権限が与えられているTDI SDIコースは、講習生に合わせてよりパーソナルなトレーニングをしたいインストラクターにとってはとてもマッチしており、形ばかりの講習ではなく、より効果的にダイバーさんたちの夢をかなえるお手伝いがしやすいです。
今回のコースで、講習生の皆さんからもらったコメントは、
『サイドマウントのトレーニングが思ったより楽しくてダイビングがより新鮮に感じました』
『インストラクターが寄り添って分からないことを教えてくれたので、ひとつひとつ不明なことを解決できました』
『トレーニングを経てこれからどのようにサイドマウントで潜っていけばよいのか明確になりました』
『リフレッシュで参加しましたが、基礎的なことを再確認できて、また基礎的なことがとても大事であることも改めて理解しました』
参加の皆さんお疲れ様でした。次の目標や夢に向かって楽しんでいきましょう。
evisでは、普段のファンダイブでもインストラクターがサイドマウントで潜っていたり、洞窟ダイビングや沈船ダイビングなどのペネトレーション(内部侵入)での探検に使用していたり、サイドマウントで深度100mまでのディープダイビングでも使用しており、サイドマウントに精通しています。また常時、サイドマウントのシリンダーを25セット(50本)を完備しているので、プールでも海でもトレーニングが可能です。
そして今回、サイドマウントインストラクターコースで、ラズリの人見さんが参加して見事インストラクターに認定されました。
ここで少しインストラクターコースについて話したいと思います。
ダイバー認定もそうですが、インストラクター認定に関しては、よりインストラクター候補生の主体性を大事にしています。なんでも教えてあげることが大事ではなく、その立場になるために、必要なことを自分でも考えることが重要だからです。例えば、最初のインストラクターコースであるSDI OWインストラクターであれば、ある程度、インストラクタートレーナーが方向性を示してあげることは必要だと思います。ある程度マニュアル化してパターンを伝えることも必要です。すべてはSDI TDIのフレキシブルな講習を実現するために必要なことを行っています。
人見さんは、主体的にトレーニングに参加して、指摘されたことをすぐに改善して課題を達成してくれました。人見さんがよかったことは、すぐに改善することです。いろいろ考えて悩んだこともたくさんあったと思います。いわゆる産みの苦しみというもので、良いものを産み出すには手間や努力が必要です。そして苦労して産み出したあとに得られるものは大きいです。
私はインストラクターコースを厳しくしているつもりがあるのかというと全くありません。ただ必要なことをできるようになったのか見て不足することに対して課題を出しているだけです。実際に講習生を教える際に、インストラクターとして、必要なことが備わったかどうかを見ています。そして、乗り越えた方たちは、みな。結果よかったと喜んでくれています。
サイドマウントインストラクターコースに参加する人たちのほとんどが、TDIの最初のインストラクターコースです。つまりテクニカルインストラクターとしての基礎的なことをこのコースで身に着けてもらう必要があります。インストラクタートレーナーの役割は、インストラクターとして当たり前に必要なことができるようにサポートすることです。
インストラクターとしてスキルを磨くことはとても重要です。しかしそれだけでは不足しています。当たり前のことですが、インストラクターとして良いマインドが身についているか、より防衛的に安全なコース運営ができるかどうか、このあたりも重要で、そのあたりを知るために、インストラクター候補生が主体的であることをみていることが大事なのです。
理想の形になるように完璧を目指すことは大事ですが、もっと大事なのは、スキル、マインド、安全管理のバランスがよいかどうかです。人見さんはこのトレーニング期間の間にとてもいいバランスを見つけたと思います。次のスタート地点にたつことができました。これからも磨き続けていきましょう。認定とはひとつの過程にすぎません。大切なのは、その後、得たスキルやノウハウを使用して安全に楽しく潜ることです。私は、いいバランスでサイドマウントダイバーを育てていってください。人見さんおめでとうございます。
written by かとう だいすけ