ダイビング中のエア切れについてきちんと考えていますか?



本来、呼吸ができない環境である水中で、
ダイバーは呼吸装置をつけて、生命維持ができているわけです。
器材に依存できるスキューバダイビングは比較的簡単に安全に始められ、
ダイバーになるとレギュレターから息が吸えることが当たり前になります。
では自分のレギュレターがいつでも100%吸えるものでしょうか?

結論からいいますと事故になるようなトラブルはめったに起りません。
しかしもしもの時にきちんと対応できる能力を身につけておかないと、
あとで後悔する日が来るかもしれません。

こんなこと話すとやっぱダイビング怖い~とひいてしまう方もいるかもしれませんが、
決して難しいことではありません。まずはこのブログを読んで、ダイバーの方は自己分析してみてくださいね。
またこれからダイビングを始める人は、講習費が安いとか日数が短いとか安易に考えず、
ここに書いてあるようなことをきちんと教えてくれるダイビングスクールに通いましょう。

では、もしもの時に助かれるように準備をしていきましょう。
今日は大切な3つのポイントをお伝えします。


ルール1   残圧をモニターすべし。


そもそもダイバーが自分の残圧を確認し少なくなる前に浮上する行動をとるのなら、
誰かにエアーを分けてもらう可能性はぐっと少なくなります。

では、自分自身が残圧確認ができているのか思い出してみてください。
まずは、一回のダイビングで何回くらいチェックしてるのか?
5分ごと? 10分ごと? 20分ごと? ダイビング2/3経過したとき? ガイドに言われたときだけ?
あなたはどのくらい確認していますか?

いろいろな確認方法があると思いますが、
最も理想的なのは、
ゲージを見ずに残圧を予想しゲージを見た時に一致しているのなら、
かなり残圧を把握して潜っているというレベルにあると思います。
このレベルが理想です。常に空気量を把握しているわけだから安心ですよね。
これは日々チェックする習慣で養うことができますよ。
残圧を見る前に予測してみてください。お勧めのトレーニングです。

まずは、自分の残圧を把握すること。


ルール2  不測の事態に備えるべし

ダイバーと器材は一体となって海の中を楽しみます。
ではその一体となっているダイビング器材は全く壊れないものでしょうか?

答えは、もしかすると壊れるかもしれない。ということ。
つまり器材が壊れて、呼吸ができなくなることは想定外ではなく、
可能性としてあり得るということを理解しなくてはなりません。

まずは下記のデータがとても興味深いです。
アメリカのダイビング雑誌『アドバンスドダイバーマガジン』では下記のようなテストを行いました。
各器材の破損などによりシリンダーのガスがどれだけの時間でなくなるのかデータ取りされました。
例えば、200barの空気ガスが入っている11リットルのシリンダーですと、
・レギュレターのセカンドステージがフリーフローした場合、水面で255秒でシリンダーの空気はゼロになります。
 これが水深30mになると155秒でゼロになります。さらに水深70mでは91秒でゼロになります。
・レギュレターの中圧ホースが破れたりすると、どの水深であろうと83秒でゼロになります。
・シリンダーの安全栓が破裂すると、どの水深であろうと72秒でゼロになります。
・レギュレターの高圧ホース(残圧計のホース)が破れた場合は、意外と思われる方も多いと思いますが、
 どの水深でも22分でやっとゼロになります。

このデータから考えなくてはいけないのは、
エア漏れが起きてもすぐにはゼロにはならないので慌てる必要はありませんが、数分でゼロになるということです。
この間にバディやインストラクターからエアシェアしてもらえる位置関係にあるのかが大切です。

まずはダイバーができることは、
定期的な器材のオーバーホールやメンテナンスを行うこと。
メンテナンスをきちんとすることで器材トラブルのリスクは減ります。
ただまれにメンテナンスした直後に海で使用したらトラブったこともありますので、
私はメンテナンスしたあとは念のため、浅いダイビングでチェックしてから本番のダイビングで使用するようにしています。

しかし器材の故障や破損の可能性が少なくなったとしても、
例えば、流れの早い海の中で何かにつかまって待機している時や、
水中スクーターでダイビングしている時は、
オルタネイトエアソース(オクトパスレギュレーター)から水流がパージボタンにあたり、
フローさせてしまうこともあります。
つまり夢中になって遊んでいる間にガスがフローして10分くらいでゼロになることあります。
水流のあたるようなダイビングではこのようなことも気を付けなければいけません。


ルール3  いつでもエアーがもらえるように いつでもエアーがあげられるようにするべし!


エア切れになったときに対応できますか?

例えば、
あなたのエアーがなくなったときに、あなたのバディはすぐにエアーを分けてくれると思いますか?
もしも不安があるのなら、潜る前にバディと確認が必要です。

指導団体SDI TDIでは、ダイビング前にSドリルを行いましょうと教えています。
Sドリルとは何か?
Sドリルの重要性から普段のダイビングを見直していきましょう。


ソロダイビングについてブログをいくつか書きましたが、
単独潜水(ソロダイビング)は危険なのか? パート1
単独潜水(ソロダイビング)は危険なのか? パート2
西伊豆 獅子浜 SDIソロダイバー&インストラクターコース



バディシステムを中心にシンプルな器材構成や潜り方を考えている
レクリエーショナルダイビング、スポーツダイビングの場合、当たり前ですが、バディありきの安全管理方法なので、
バディを把握していないということは、安全を確保できていないことになります。



まずバディがどこにいるか把握すること。
そして何かあればお互いに助け合える位置にいるかどうか把握すること。

次に大切なのは、相手もしくは自分の呼吸源になにかトラブルがあったら、
すぐにオルタネイトエアソース(オクトパス)やバックアップを与えあえるかどうか確認しておくことは重要です。

トレーニングしておかないと意外とすぐに呼吸源を渡すことできないものです。
決して難しいことではありませんので、使い慣れておきましょう。

では、いつやるのか?
それはダイビングをスタートし、潜降したあとが理想です。
潜ってすぐ行うのです。
その時に適切な対応ができれば、お互いバディとして信頼しやすくなると思います。
実際に身体を動かし手順を確認することはとても有益です。

Sドリルとはなにか?
これはセーフティドリルの略です。
日本語にすると安全のための繰り返しトレーニングという意味になります。
では何を危険視しているのか繰り返しますと、エア切れです。
そのためのエアシェアをいつでもすぐに行えるように確認することです。

オープンウォーターでは着底した状態でエアシェアトレーニングされた方も多いと思います。
では実際のダイビングではどうでしょうか?
常に着底して行えるわけではありません。

つまり中性浮力をとりながら、安定して行えることができたらより安心です。
SDI TDIのコースではそのような場面を想定したトレーニングも行っています。
ご希望であれば、プールでもトレーニングやっていますので、ぜひトライしてみてください。

ダイビングの一番のエマージェンシーはエア切れです。
その対応として、スポーツダイビングでは、ソロダイビング以外は、バディに頼ります。
またテクニカルダイビングでも、最初のバックアップは自分で対応しますが、
不測の事態となる二つ目のバックアップは、チームメイトに頼ります。
つまり『エアシェア』を行います。
このエアシェアをいつでもすぐに対応できることがレクリエーショナルダイビングではとても大切なことです。

テクニカルダイビングでのSドリルの動画です。



最後にまとめますと、
1.自分の残圧を把握すること
2,器材メンテナンスやチェックを行い不測の事態の可能性を減らすこと
3.Sドリルでいつでもエアシェアできるようにトレーニングしておくこと

まずはこれらを実行してより安全なダイビングを行いましょう。


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